赤司竜彦の
“華麗なるプレゼン” Vol.1
ゲスト・小木“Poggy”基史さん【前編】

創造するキーマン

赤司竜彦の
“華麗なるプレゼン” Vol.1
ゲスト・小木“Poggy”基史さん【前編】

2019 11 18

株式会社メディコム・トイの代表取締役社長を務める赤司竜彦さんの連載企画。ここでは、毎回、赤司さんと親交の深いゲストをお招きして、ファッションやアート、カルチャーについてのトークセッションを敢行。さらにここから生まれる極秘コラボのお話も!

赤司竜彦 赤司竜彦
赤司竜彦の
“華麗なるプレゼン” Vol.1
ゲスト・小木“Poggy”基史さん【前編】
創造するキーマン

赤司竜彦の
“華麗なるプレゼン” Vol.1
ゲスト・小木“Poggy”基史さん【前編】

2019 11 18

株式会社メディコム・トイの代表取締役社長を務める赤司竜彦さんの連載企画。ここでは、毎回、赤司さんと親交の深いゲストをお招きして、ファッションやアート、カルチャーについてのトークセッションを敢行。さらにここから生まれる極秘コラボのお話も!

赤司竜彦 赤司竜彦

対談のお相手:
小木“Poggy”基史さん

1997年にユナイテッドアローズ入社後、数年後にプレスに就任。2010年には、コンセプトストア「ユナイテッドアローズ&サンズ」を立ち上げ、現在もディレクターを務めている。昨年独立し、11月22日にオープンする「2G」やブランドコラボなどのディレクションも務める。

「ここでしか手に入らないアイテムを一緒に作りましょう! という連載です」(赤司)

「これからはファッションがアートやトイとより強く結びついていく時代に」(POGGY)

赤司竜彦(以下赤司) この連載は、私が深掘りしたい方をお招きして対談しながら、STYLEVOICE.COMでしか手に入らないアイテムを一緒に作っていきましょうと提案させていただく企画です。第1回のゲストは11月にオープンする「2G」<※1>でもご一緒させていただいているファッションキュレーターのPOGGYさんです。
<※1>11月22日(金)、渋谷パルコ 2Fに誕生するスタジオ(ギャラリー 併設セレクトショップ)。 店内に渋谷「NANZUKA」によるアートギャラリー、POGGY氏とデイトナ・インターナショナルによるセレクトショップ「P-ROOM THE WORLD」、メディコム・トイによるアートトイショップが集結。 2Gという店名には、パルコを作った増田通二氏への尊敬の念が込められている。
小木“Poggy”基史(以下POGGY) 期待に応えられるよう頑張ります(笑)
赤司 まずは最初の質問。POGGYさんは今まで何を目指して、今この場所にいて、これから先どこへ行きたいのでしょうか?
POGGY 僕は去年ユナイテッドアローズから独立したんですが、振り返ると約5年周期で目標が変わってきていて。 2006年に社内ベンチャー制度を使って「Liquor,woman&tears(リカー、ウーマン&ティアーズ)というメンズセレクトショップを南青山にオープンしたときは、当時日本ではヒップホップに代表されるストリートファッションとハイエンドが交わってなかったので、それを日本に紹介したいという思いがありました。
赤司 意外にも水と油といった感じでしたよね。
POGGY それから2010年にUNITED ARROWS & SONS(ユナイテッドアローズアンドサンズ)を立ち上げたときは、スーツのおもしろさを知らない世代の人たちに向けてストリート感覚で着られるスーツというものを提案させていただきました。 2014年にユナイテッドアローズ&サンズの1階をリニューアルしたときは、KITH(キース)<※2>を筆頭にスニーカーがすごく盛り上がり始めていた時期で。
<※2>屈指のコレクターにしてスニーカー業界のカリスマ、Ronnie Fieg (ロニー・フィーグ)が手掛けるニューヨークのセレクトショップ。ロニーの別注スニーカーの発売日には毎回長蛇の列ができるほどの人気を誇る。
赤司 モードとスニーカーがより接近した年ですね。
POGGY それでSnarkitecture(スナーキテクチャー)<※3>のシェルフを導入して、スニーカーをアートのように飾れるようにしたんです。
<※3>ニューヨークのブルックリンを拠点に、現代アーティストのDaniel Arsham(ダニエル・アーシャム)と建築家のAlex Mustonen(アレックス・ムストネン)によるデザインスタジオ。COSやKITHとのコラボレーションの他、「2G」の内装も手がけている。
赤司 最初におっしゃられた通り、5年ごとの目標がはっきりしていたんですね。
POGGY そうなんです。今回、赤司社長と『2G』でご一緒させていただく中で、これからはファッションがアートやトイとより強く結びついていく時代だなっていうのをすごく感じているので、この先は5年と言わず皆さんと一緒にやらせていただきたいと思っています。
赤司 ありがとうございます! 私も10年、20年とご一緒したいです。

「息子の世代の未来を考えると、サスティナブル的なことをやりたくて」(POGGY)
「POGGYさんとのこのコラボ、みんなすごくびっくりすると思います」(赤司)

赤司 Firsthand (ファーストハンド))<※4>のお話もPOGGYさんがアドバイザーという形で関わられてらっしゃるんですよね。どんないきさつだったんですか?
<※4>デイトナ・インターナショナルが今年10月、南青山にオープンしたサスティナブルがテーマのコンセプトストア。 ディレクター福留聖樹のもと、「A LOVE MOVEMENT」デザイナー兼アーティストの大久保鉄三氏と、小木“POGGY”基史氏がプロジェクトアドバイザーを務める。
POGGY デイトナ・インターナショナルの福留聖樹さんがディレクターなんですけれども、福留さんはもともとデザインや企画をやられていた方で、商品チェックではじかれた生地を使って何かやりたいという思いが長年あったそうなんです。 日本の商品チェックはすごく厳しいので、はじかれたものでも職人さんが気持ちを込めて作ったものをきちんと製品にしたいと。 それが近年ヨーロッパを中心にサスティナビリティという意識がファッションと結びついてきたこともあって、一緒にやりませんかとお声がけいただいたんです。
赤司 そういう経緯だったんですね。
POGGY それまで僕は、サスティナブルとまったく縁がなかったんです。ファッション業界って仕事が終われば朝まで飲んで騒いでみたいな一面もあって(笑)。 僕も息子がいるのに朝帰りなんてパパ業とまったく相反するじゃないですか? なので、 週末は息子のサッカーのコーチのお手伝いをして父親らしいことをやらなければいけないなという気持ちが強くて。 息子の世代の未来を考えていくうちに、サスティナブル的なことをやりたい思いが強くなりまして。一緒にやらせてもらうことにしました。
赤司 息子さんは今おいくつですか? 
POGGY 中学1年生です。
赤司 思春期の大変な時期じゃないですか。 POGGYさんの中の二面性は、もしかすると息子さんの影響があるのかもしれないですね。
POGGY すごく強いと思います。 あとはサスティナブルとなるとまだまだほっこりしたお店が多いので、もう少しファッションやアートと結びつくように自分がお手伝いできるところは一緒にやらせてもらっている感じです。

赤司 ファーストハンドのアイテムを拝見すると、ここはきっとPOGGYさんが関わっているんだろうな、ってわかります。
POGGY ありがとうございます。これから控えている企画で、Damien Hirst(ダミアン・ハースト) <※5>が個人的に集めた古着を彼が抱えているデザイナーにリメイクさせたものがあって。 12月頭にファーストハンドでもBeverly Hills Recycler(ビバリーヒルズ リサイクラー)がカスタムしたものを50着ほどポップアップで販売します。
<※5>1965年生まれのイギリスを代表する現代アーティスト。90年代に発表した鮫や牛をホルムアルデヒドによって保存した"Natural History"というシリーズがセンセーショナルな反響を巻き起こした。
赤司 それはまたすごい話ですね。ダミアンにサスティナブルのイメージはなかったですけれども。
POGGY そうなんです。でも、彼の"Pharmacy" という薬瓶を使った初期の作品はイギリス中のドラッグストアに『廃材が出たら教えてほしい』と声をかけて集めたものだったりするんです。使い古したスケートボードで彫刻作品を作るHAROSHIさんもそうですけど、捨てられてしまう材料で作品を作るアーティストって本当にすごいなと思います。
赤司 最近だとNEXUSVII(ネクサスセブン)の今野智弘さんもテントを集めていて、今度そのテントを使って千葉でチャリティをやりたいというお話をされていました。 
POGGY 今野くんともファーストハンドで一緒にやりましょうと福留さんが話しています。
赤司 それも楽しみです。ということでそろそろ本題に入りたいんですが、まずひとつはPOGGYさんにぜひ紹介したいアーティストがいるんです。表舞台からは見えにくい活動をしているためうまく表現するのが難しいんですが、カルト的な人気を誇っていて、ここ数年出てきたアジア系のアーティストに最も影響を与えている存在。なかなかコラボレーションをしない人ですが、POGGYさんと何か一緒にできたらいいなとずっと思っていて。
POGGY (アートワークを見ながら)おもしろそうですね。ぜひお願いします。
赤司 マーケットへのインパクトや、『POGGYさん。スゴいコラボレーション!?』みたいな、バズ的な部分も含めて、みんな驚くことになると思います。
[11月下旬公開の後編へ続く]

株式会社メディコム・トイ
代表取締役社長

赤司竜彦さん

1996年、株式会社メディコム・トイを設立。
2000年、自社商標のブロックタイプフィギュア「KUBRICK」(キューブリック)、2001年にはクマ型ブロックタイプフィギュア「BE@RBRICK」(ベアブリック)を発表し、世界中のアーティスト、ブランド、企業、キャラクターなどと多彩なコラボレーションを発信し続けている。
photo:masako nakagawa

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  • PHOTO&EDIT:DAISUKE UDAGAWA(M-3)
  • TEXT:KUNIHIKO SHINNO

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